はじめに
トレーニングをしていると違和感を感じる事もあると思います。
その違和感は場合によって、軽いケガから大ケガなどの原因になるかもしれません。
なので出来るだけ未然に防ぐ努力をする事が大切です。
今回は、違和感があった時、現在気を付けている事、僕がやっていた間違いや後悔、実際にケガに繋がった例を紹介したいと思います。
僕と同じおっさんの方々に、少しでも参考になれば幸いです。
アップ段階での違和感
アップの段階で違和感があるのにどんどん重量を増やしていき、意地になってメインセットを何とかこなそうとする。
重量を増やしていけば何とかなると勘違いしてしまっている。
例えば、スクワットの時に膝にピリッと感じたり、しゃがんだ時に引っ掛かりや左右の足の力のバラつきを感じたりしているのにメインに向かい重量を増やしていく。
正に過去の僕です。
基本、重量を増やして根本が解決する事はなかったですし、その後に悪化したりもしました。
その日はそれで上手くいった気になって、何度も同じような事を繰り返していくと小さな不具合は、いずれ大きな不具合に繋がる可能性があります。
更に、記録が伸びなかったり成長の妨げになったりもしますので、違和感から目をそらさず対処することが大切だと強く感じます。
人の真似をしてアップセットの重量を大幅に上げていく、これも自分に合ってるかよく考えてやらないと危険です。
何をしても完璧はないので、出来るだけ確率を下げていきましょう。
急がば回れです。
違和感がある時、アップの考え方と僕の例
アップの時に動きが悪かったり、違和感があるならメインに向かいどんどん重量を増やすのはオススメ出来ません。
一先ずMAXの60%くらいで2~5回を数セットやって違和感がどうなるか様子をみてみるなど、とにかく変な感覚のまま重量を増やない。
ポーズを入れてみたり、探りながら様子を見てみたり、または、一旦重量を軽くして数セット様子を見てみるなど。
出来そうだったらメインセットへ、ここでも様子をみる意識で、少しでも違和感がまた出るようなら中止する。
アップ重量の段階でも違和感が消えないなら、その日は「これで終わってもいい、調整する日なんだ」とシフトチェンジするなど。
少しの違和感だからと甘く見ないで、重量を下げる勇気、その日のトレーニング内容を変える勇気や、途中で止める勇気が大切です。
過去の自分に言ってやりたいです。
ある日の僕のアップです
ベンチプレスの日・メイン85kgの予定で(20kg~40kg)5~10回ずつくらいアップをして、肘に少し違和感があったので
(50kg)5・5をやり、(60kg)2秒ポーズで3回×3セット。
3セット目に軽く感じ、違和感もなくなったので(75kgと80kg)を1回ずつはさみ、油断せず気を付けながらメインへ。
こんな感じでやっています。
痛みや違和感のない部位を鍛えるのはどうか
これは場合によっては必要かもしれませんが、やはり適切・最適とは言えません。
実際、この考え方でケガに繋がってしまった過去がありますので紹介します。
勿論、全員が同じ結果になる訳ではないですし問題ないケースもたくさんあると思いますが、確率を少しでも減らす為に少し臆病になるくらいが丁度いいと思います。
おっさんは特に、気を付け過ぎても全く損はないです。
実際にケガに繋がったパターン
僕のケースで言いますと、肘を曲げると痛みが出る状態の時にハーフデッドやダンベルスクワットだったり
その他にも肘を曲げない種目なら完璧ではないものの、痛みも少なく何とか出来ていたので続けていました。
しかしある時、肘の内側に電気が走ったような激痛に襲われ、暫くは鼻をかんだティッシュをゴミ箱に投げる事すらできなくなりました。
原因は意外なところにある場合も
いろいろ調べてみると、どうやら肘の内側は手首を曲げる・捻る動作や、握る動作の時に使う筋肉を酷使すると炎症を起こし痛みがでるらしいです(上腕骨内側上顆炎のような症状)
つまり肘を曲げる動き自体が原因ではなく、手首や前腕の過度な疲労が原因だったようです。
何が関係して痛みがあるのか、はっきり分からないのに単純に痛みが出てる部位だけ考えて他の部位なら平気だと思うのはとても危険です。
痛みがあるときは、実はそこから離れた部位が原因だったりしますので、安易な自己判断はするべきではありません。
過去の自分に言ってやりたいです。
リストラップなどのギアを使う
動作を安定させて、ケガを未然に防ぐ手段としてギアを使うのもオススメです。
よく、扱える重量が軽いうちは必要ないとか言うのも目にしますが、そんな事は全くありませんし、初心者のうちからギアを使い慣れておく事も大事だと思います。
僕はケガをするまでギアを使っていませんでしたが、ケガを機にギアを検討する事になり、エルボースリーブとリストラップで悩みました。
肘ではなく、手首の反りや捻りがケガの大きな要因になっているという事と、基本的な必要優先度を考えリストラップを購入しました。※すぐ後にエルボースリーブ(最初は安い肘サポーター)も購入しました。
結果、重量を受けた時にビックリするくらい軽く感じ、安定して動作出来るようになり、トレーニングがかなりやりやすくなりました。
当時は、もっと早く使っていれば良かったと少し後悔しました。
リストラップとエルボースリーブについて詳しく書いてますので、良かったら参考にしてみて下さい。


大事になる前に診てもらいましょう
これはもう言わずもがな、ですね。
病院は時間もかかるし、面倒なので自分で何とかできるんじゃないかとズルズルすごし、そのくせ適切に処置してるわけでもなく根性論でトレーニングをしてしまう。
過去の自分です…
奥さんにも「病院に行きなさい」と、さんざん言われたのに何故か急に江戸っ子のようになり頑なに行かない…そして悪化してティッシュも投げられない。
違和感に気を付けてトレーニングしていても、疲労が蓄積してきて悪化する可能性もありますので、違和感が長引くようでしたら僕のように酷い状態になる前に病院へ行きましょう。
違和感・気を付けること:まとめ
とにかく違和感を感じた時から、しっかり考え対処することが大切です。
1回のトレーニングだけで強くなるわけじゃないですし、1回のトレーニングに命を懸ける必要はないです。
成長するには継続が必要で、その為にはなるべくケガをしないことも大切です。
とくに関節は消耗品ですので無理をしないことを第一に、根性論はいらないですので体を労わりながらトレーニングして下さい。
そして病院も行きましょう、自己判断は危険ですし原因は意外なところにある場合があります。
僕は過去を教訓にして考えトレーニングを再開しました。皆さんケガには気を付けて長くトレーニングを楽しんで下さい。
