はじめに
8回~10回出来る重量で限界3セット(8・6・5みたいな感じで、最初に10回できたらクリア)みたいなトレーニングをしている方も多いかと思います。
僕も昔は全て限界までやるトレーニングばかりでした。
筋トレは追い込むものというのが体に染みつき、各セット余力を残しながらこなすというのがズルしてるみたいでピンと来ませんでした。
行けるとこまで追い込んだ方が時間も早いし、しっかり追い込めて成長すると思っていました。
このように、ついつい追い込まないといられない、そんな方も多いのではないでしょうか。
今回は追い込まないトレーニングで得れる多くのメリットを紹介したいと思います。
いろいろある中の1つの考え方ですが、少しでも参考になれば幸いです。
頻度・ボリュームを増やしやすい
毎回限界までやっているとセットも少なくなりますし、週に何回も頻度を多くするのはかなりキツイと思います。
追い込まないことにより、セットもたくさ出来るし、頻度も増やせます。
10回出来る重量で限界3セット(10・8・6)みたいな感じで週2回やるのなら、同じ重量で5回5セットで頻度を増やす。
この方がボリュームもかなり増やせますし、たくさん練習するので上手くなるチャンスが多くなり強くなるペースもかなり変わってきます。
フォームに集中できる
常に回数をこなす事に囚われながらギリギリのセットをやっていると、どうしてもフォームが雑になり易いです。
とくに最後のギリギリの3~1回なんてカウントしていいのか怪しいクオリティになってしまいがちです。
ある程度余裕のある回数でフォームに集中しながらやっていく事でフォームの精度が上がっていきます。
重量設定によっては後半ギリになりますが、最初から限界までやるのと違い動きも良くなってきているので綺麗なギリギリが出来ます。
辛い場面、ギリギリな場面でのフォームの綺麗さはかなり大事です。
回数は増えてもMAXに反映されない原因の1つがレップの精度ですので、辛い時こそ1番綺麗なフォームを心がけましょう。
フォームを組むのに慣れる・上手くなる
ベンチプレスに限らずですが、スタートまでのセットアップが全てを決めると言っても過言ではありません。
ベンチプレスに対して挙げる事に頑張りがちですが、まずブリッジを作る・ラックアップする・受ける・ここを完成させるのが先です。
1日に何度もフォームを組む事でブリッジの柔軟性が増したり、自分なりのセッティングがどんどん上手くなります。
テーマをもって考えながら出来る
多セットやるという事は、それだけ考えて試せる機会が多いという事です。
さっき話したセッティングに慣れる・上手くなるというのもそうですが、勿論フォーム全般に言えます。
寝る位置・目線・足の位置・開き・肘の感覚やグリップ・肩甲骨の位置・ボトムのコントロールなどなど細かい修正をしながら試せます。
無駄な疲労・負担を避けやすい
ある程度余裕のある回数で無理に追い込まず、いろいろテーマをもち動きを洗練させていく事でフォームが崩れにくくなり関節などに負担が掛かりづらくなる。
ケガをしたり痛めたりするのはどこかでフォームが崩れてしまい、そのまま負担をかけ続けてしまうのが1つの原因です。
それを回避する為にも限界ガムシャラではなく、「フォーム」「筋トレ」を分けて考えるようなトレーニングは大切です。
まとめ
たとえ多セットで組んでも、しっかり考えながら・修正しながらやらなければあまり意味がありません。
数をこなせば勝手に上手くなる訳ではないので、追い込まずに多セットだからこそ出来る事を上手く活用していって下さい。
それでは、ケガにはくれぐれも気をつけてトレーニング頑張って下さい。