はじめに
最近は追い込まないトレーニングを進める声も良く聞くようになってきました、僕も概ね賛成ですが、時には限界までやるべきだと思います。
だからと言って、意味も分からずにむやみやたらと限界までやるという事ではありません。
今回はベンチプレスやスクワットなど、高重量を扱える種目で限界まで追い込む事について
過去に何回もケガをしてしまった経験から、今思う事を書きたいと思いますので、1つの考えとして少しでも参考になれば幸いです。
やりたいフォーム・意識が分かっている事が大事
まず自分がやりたいフォームがハッキリしている事が大切です。
現段階での自分が正解だと思う・やりたいフォームを理解しておかないと、崩れたことに気づけない・認められない。
また、「今のセット最後に胸が潰れてしまったから、そこを意識してフォーム用のセットを1セットだけやっておこう」など修正が出来ません。
更に自分がやりたいフォームや意識がハッキリしていれば、崩れる事に対しての許容範囲や心の余裕も持てます。
「今のは少し脇が開いたけど許せる範囲だな」とか、「体が前に流れたけど原因は分かってるからすぐ修正できるな」など。
やりたい事も意識もハッキリしないで限界までやり続けるのは、ケガやスランプしか待っていません。
限界=フォームを崩すではない
トレーニングの目的を「根性を鍛える」事に全振りしているのなら良いですが、そうでないなら限界までやる条件として、フォームを崩さないように意識する事が大切です。
勿論、フォームを崩さないようにしても崩れてしまう事が多々ありますが、訳も分からず崩れるのと、崩さないように頑張った果てに崩れるのは全く違います。
しかし、意味を持ってわざと崩すのは時にはありだと思います。
ベンチプレスで最後に脇を開いて上げるとか、スクワットで最後背中でこじ上げるなど、理解している上で、且つ許容範囲内で裏技的に使うのはアリだと思います。
リスク少なく限界までやる方法
普通にやればそこそこ軽い重量をわざときつくなる様にバリエーションを変えたりしてみる。
めちゃめちゃ頑張ればあと2回~3回何とかできる所で、動作を集中しながらゆっくり・ポーズ(2秒~4秒くらい)など入れたり
半分下ろして止めてまた下して、半分上げて止めてから上げきるなどしてみる
こうする事で無理なく限界な状況を作る事も出来ます。
過去にたくさんケガをした経験から思う事
昔の知識・技術の無さが招いたケガたちですが、悲しいことに完治はしていません。
普通に生活も出来るし、トレーニングも出来ていますが、疲労がたまったら痛みが出てきたり特定の動きは今も出来ません。(懸垂など)
限界までやらないと成長しないという事でしたので、昔はとにかく全身全霊で限界までやっていました。
そう言っていた方たちが悪いのではなく、限界についての認識の薄さ・狭さが招いた結果だと思います。
皆さん、むやみやたらに限界までやらずに怪我無くトレーニングライフを過ごして行って下さい。
